私たちのまち岩国の隣に、和木町という小さな町があります。瀬戸内の工業地帯を見下ろす山の上に、蜂ヶ峯総合公園はあります。
この公園、実は石油関連の交付金で整備されました。近隣の石油会社のおかげで、めぐりめぐって子どもたちの遊び場が生まれた。工業のまちならではの、少し誇らしい成り立ちです。
「今日は何をしてもいい」という設計
園内を歩いてみてください。冒険の森と呼ばれるアスレチック。ミニSL。全長250メートルのローラー滑り台。瀬戸内海まで見渡せる観覧車。うさぎと触れ合える小さな動物園まであります。
大人にはテニスコートやソフトボール球場、キャンプ場。そして5月には、県内最大級のバラ園が約4,000本の花で見頃を迎えます。
多くの観光地には「見るべきもの」が決まっています。順路があり、所要時間があり、私たちはそれをこなしていく。
でも蜂ヶ峯に、順路はありません。
子どもは滑り台へ走り、お父さんはラケットを握り、おばあちゃんはバラ園のベンチへ。同じ場所の同じ一日なのに、過ごし方は人の数だけある。この公園は「何をするか」を決めていないからこそ、誰の一日にもなれるのです。
いちばんの贅沢は、昼にある
園内には、本格イタリアンの店「Zona ITALIA(ゾーナイタリア)」があります。家族やカップルでディナーを楽しむのも良いのですが、私のおすすめはランチタイムです。
窓の外に山の緑。テーブルの上に、新鮮な魚と旬の食材のランチセット。誰も急いでいない昼食。
思い浮かべてみてください。旅の良し悪しを決めるのは、行き先の数ではなく、時間の余白ではないでしょうか。詰め込んだ旅程は写真を残しますが、余白のある一日は記憶を残します。
あなたの次の休日に、『余白』はありますか。
まずは予定を持たずに、山の上の公園へ。過ごし方は、着いてから決めればいいのです。
そんな一日の設計を、STUDIO S.Oがお手伝いします。